「おぼえているかな」と少しだけ期待していた結婚記念日の夜、夫は何事もなくテレビをつける――。悲しいのは、日付を忘れられたからではないのかもしれません。その気持ちの正体と、翌朝からそっとできることをお伝えします。

結論からお伝えすると、結婚記念日を忘れられて悲しいのは、「この日をおぼえていてくれるくらいには、私を気にかけていてほしかった」という願いが、音もなく通り過ぎてしまったからです。日付は、その願いの入れ物にすぎません。

夕飯をいつもより少し丁寧に作って、ケーキは買わずにおいた。
「もしかしたら、帰りに何か持ってくるかも」と思ったからです。

でも夫は、いつもの時間に、いつもの顔で帰ってきました。
「今日、何かあったっけ」と聞かれて、あなたは「ううん、別に」と答える。

その夜、ひとりで洗い物をしながら、ふと涙が出そうになる。
「たかが記念日で、何を大げさな」と、自分で自分に言い聞かせる。

そんな夜を、過ごしたことはありませんか?

悲しいのは、日付ではなく「見ていてくれなかった」こと

結婚記念日を忘れられて悲しいと感じるのは、おかしいことではありません。

「たかが記念日」と自分に言い聞かせても、胸のあたりが重いままなら、それは日付の問題ではないのでしょう。

記念日は、夫婦のあいだで「あなたを見ているよ」が形になる、数少ない日です。
ふだんは言葉にしない「気にかけている」が、花ひとつ、ひとこと、「おぼえていたよ」のひとことで、目に見えるものになる。

だからこそ、それが無かった夜は、「見られていなかった」と感じてしまうのかもしれません。
あなたが泣きたくなったのは、ケーキが無かったからではなく、そのせいでしょう。

夫にとっての記念日と、あなたにとっての記念日は、たぶん違う

少しだけ、夫の側に立ってみます。

結婚して年数がたつと、記念日を「ふたりの節目」としてではなく、「カレンダーの一日」として過ごすようになる人は少なくないようです。
忘れたのではなく、「おぼえておくべき日」として心に置かれていなかった、ということもあるでしょう。

これは、あなたへの気持ちが消えたという意味ではないかもしれません。
ただ、「大切に思っている」と「大切な日をおぼえている」が、夫の中では別のことになっている。
そんな可能性もあります。

もちろん、それで悲しさが消えるわけではありません。
ただ、「忘れられた=愛されていない」とまっすぐ結びつけてしまうと、夜はもっと長くなります。
悲しさの正体を、「見ていてほしかった」というあなた自身の願いとして受け取り直すほうが、少しだけ呼吸がしやすくなるはずです。

「別にいいよ」と言うたび、気持ちは静かに置き去りになる

忘れられた夜、あなたはきっと「別にいいよ」と言ったのではないでしょうか。

責めたくなかったから。
「記念日くらいで」と思われたくなかったから。
そして、「どうして忘れるの」と言ってしまったら、答えを聞くのがこわかったから。

「別にいいよ」は、やさしさから出る言葉です。
でも、その言葉を飲み込むたびに、本当の気持ちは誰にも拾われないまま、あなたの中に静かに積もっていきます。

来年の記念日に、もう期待しなくなる。
再来年には、自分でも日付を気にしなくなる。
そうやって「期待しない」が上手になっていくことを、少しだけ立ち止まって考えてみてもいいのかもしれません。

11月22日の「いい夫婦の日」が近づくと、仲のよさそうな夫婦の広告を目にする機会が増えます。
そのたびに胸がちくりとするなら、それはあなたがまだ、ふたりの関係をあきらめていない証拠でもあります。

翌朝から、そっとできること

忘れられた夜に、その場で何かを言う必要はありません。
でも翌朝、あるいは数日たってからでいいので、「別にいいよ」の代わりに置ける言葉を、いくつか用意しておきませんか。

夫に向けて、短く伝えるなら

  • 「昨日、結婚記念日だったんだ。来年は一緒におぼえていたいな」
  • 「ほんとは、ちょっとおぼえていてほしかった」
  • 「記念日に、何かしようって約束にしない? 私も忘れないように、スマホに入れておくから」

責める言葉ではなく、「こうしてほしかった」「来年はこうしたい」という形にすると、夫も受け取りやすくなるでしょう。
記念日の前の週に「今度の○日、記念日だよ」と先に伝えておくのも、ひとつの方法です。
「言わなければおぼえていてもらえない」とさみしく感じるかもしれませんが、ふたりでおぼえている日にしていく過程だと思えば、少し気持ちが変わるかもしれません。

自分に向けて、かけてあげる言葉

  • 「それは、さみしかったね」
  • 「おぼえていてほしかったって思うのは、わがままじゃないよ」

夫にかけてもらえなかった言葉を、まず自分で自分にかけてあげてください。
悲しさを「大げさだ」と片づけるのではなく、「そう感じるくらい、この結婚を大事にしているんだ」と受け止め直すことが、最初の一歩になります。

point

伝えるときのちいさなコツ
話を切り出すのは、お互いに余裕のある時間帯に。食事のあとや、週末の午前中など「ながら」にならない時間を選ぶと、言葉が届きやすくなります。

記念日を忘れられた悲しさを、ひとりで抱えなくていい

結婚記念日を忘れられた夜に悲しくなるのは、あなたが夫婦の関係を大切に思っているからです。
日付ではなく、「見ていてほしかった」という願い。
それを「別にいいよ」で消してしまわず、翌朝にそっと言葉にしてみる。

それでも、「夫には言えそうにない」「言っても、きっと伝わらない」と感じる夜もあるでしょう。
そんなときは、同じ立場の人に話してみるのも、ひとつの選択肢です。

誰にも言えない気持ちを、誰かと話してみませんか?
既婚者同士だからこそ、「わかる」と言ってもらえることもあります。

Peony(ピオニー)は、本音診断や相性カードを通じて同じ価値観や温度感を持つ人と繋がることができる、既婚者向けのマッチングコミュニティです。
プロフィールとは別のニックネームで投稿できる匿名のラウンジには、「悩み・相談」のカテゴリもあります。
記念日のことを、夫以外の誰かに聞いてもらう。
そんな場所をひとつ持っておくだけで、来年の記念日の夜は、少しだけ違って見えるかもしれません。

Peony(ピオニー)は、本音診断や相性カードを通じて同じ価値観や温度感を持つ人と繋がることができる、既婚者向けのマッチングコミュニティです。
Peonyに事前登録する